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【センター韓国語】2018年度・第2問AB

第2問

 例文の空欄にあてはまる動詞を選ぶ問題である。日常生活上の決まった動作や慣用表現などのように、ある程度「おきまり」となった語句の組み合わせ(コロケーション)が問われている。つまり、単語1語を単独で暗記するのではなく、「その単語はどのような場面で、他のどんな単語と一緒に使われるのか」を意識した学習が必要である。単語帳などで学習する場合には、訳語を暗記するだけでなく、例文にも必ず目を通しておくことが重要である。

問1

【訳文】
・そのことは一生を【a=通じて】忘れることができないだろう。
・時間を【b=置いて】少し(=ちょっと時間を置いて)考えてみましょう。

 aの「一生を通じて」、bの「時間を置いて」の両者に共通する動詞は③の두다である。ちなみに、①の걸다も「평생을(一生を)」「시간을(時間を)」に続けて用いることができる動詞だが、「평생을 걸다」という表現は〈人生を賭ける〉という意味になり、後続の〈忘れることができない〉という内容につながらないため不適切である。よって正解は③。
■9■→③

問2

【訳文】
・りんごは刻んでミキサーに【a=かけて】ください。
・化粧室(=トイレ)の蛍光灯を新しいものに【b=かけ(変え)て】ください。

 aの「ミキサーにかけて」、bの「蛍光灯をかけ(変え)て」の両者に共通する動詞は①の갈다である。ちなみに、aの「ミキサーにかける」ことを「ミキサーを回す(믹서를 돌리다)」とも表現できるが、その場合は助詞として를を用いるため、③はaの箇所には合わない。また、bの「蛍光灯をかえる」ことを「형광등을 바꾸다」とも表現できるが、④바꿔はaの箇所で用いることができない。よって正解は①。
■10■→①

 用言(動詞・形容詞など)の活用のしかたを問う問題である。韓国語の用言は、後に付く語尾によって異なる形に活用する。基本的には、用言の語幹(基本形から다を取ったもの)が母音で終わるか、子音で終わるか、また語幹に用いられている母音が陽母音(오・아など)であるか、陰母音(어・우など)であるかによって、活用のしかたが決まっている。ただし、語幹の末尾によっては、異なる活用のしかたをするもの(変則活用)もある。
 この種の問題では、変則活用に関連する出題がほとんどである。変則活用のルールを正しく理解できているか、変則活用にもあてはまらない例外となる語を識別できているかが問われる。これらのポイントに注意しておきたい。

問1

 語幹がㅂで終わる「ㅂ変則活用」の理解が問われている。ㅂ変則活用では、語尾が付くとㅂが[w]音に変化する。それに伴って、으で始まる語尾が続くと、[w]と으が合わさって우となる。すなわち、으면が付くと、語幹からㅂが取れて우に変化し、우면という形になる。アの우습다(笑いぐさだ、こっけいだ)、ウの아쉽다(惜しい)はこの形になっており、正しい。しかし、語幹がㅂで終わる用言でも、좁다(せまい)・씹다(噛む)などは変則活用にあてはまらない例外で、語幹の形は変わらずそのまま으면が続く形になる。イの뒤집다(ひっくりかえす)はこの形になるべきだが、ア・ウと同様に変化しているので、誤りである。
 以上から、ア=正、イ=誤、ウ=正となるので、正解は③である。
■11■→③

問2

 하다が付く用言の連体形についての理解が問われている。用言の現在の連体形は、動詞の場合は語幹に는、形容詞の場合は語幹にㄴが付く。したがって、하다が付く動詞は하는、하다が付く形容詞は한で終わる形になる。ア활발하다(活発だ)は形容詞なので활발한、イ행동하다(行動する)は動詞なので행동하는、ウ피곤하다(疲れている)は形容詞なので피곤한となるのが正しい活用である。しかし、設問ではすべて하는で終わる形となっているので、ア・ウは誤り、イのみが正しい。
 以上から、ア=誤、イ=正、ウ=誤となるので、正解は⑥である。
■12■→⑥

2018年度の問題・解説へのリンク

問題PDF 朝日新聞 センター公式
解答PDF 朝日新聞 センター公式
第1問 全設問
第2問 여기! C D〜F
第3問 A B C
第4問 全設問
第5問 本文全訳 問1〜問3 問4・問5
第6問 本文全訳 問1〜問3 問4・問5