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【センター韓国語】2018年度・第2問DEF

第2問

 下線部の語句の言い換えとして適切なものを選ぶ問題。類義語を問うている場合と、慣用表現の言い換えを問うている場合がある。類義語については、知っている単語の数に左右される部分が大きいので、普段からのボキャブラリー・ビルディング(語彙構築、単語習得学習)がものを言うところである。慣用表現については、設問文の表現が用いられている場面を想像し、わかる単語を手がかりにして、問われている箇所が何を象徴しているのかを考えれば、初めて見る表現でもある程度答えに近づけるはずだ。

問1

【訳文】その子どもが立派に育ったのを見て、【うれしさに限りがない(=この上なくうれしい)】。

 下線部の한は〈限り、限界〉という意味であり、〈うれしいこと限りない〉という表現である。①は「うれしいこと限りない」、②は「うれしい感がある」、③は「うれしいものと決まっている」、④は「うれしいはずがない」という意味であり、最も近いものは①である。
■19■→①

問2

【訳文】【きみの言葉どおりに】、何人もの人が時間を合わせるのはたいへんなことのようだ(=たいへんそうだ)。

 下線部の마따나は〈〜そのとおりに、そのままに〉という意味であり、〈きみの言葉どおりに〉という表現である。①は「きみの言葉のために」、②は「きみの言葉どおりに」、③は「きみの言葉にもかかわらず」、④は「きみの言葉によって」という意味であり、最も近いものは②である。
■20■→②

問3

【訳文】【費用も費用だが】、心の(中での)苦労は、またどんなに多かったでしょうか?(=心労の大きさはどれほどのものだったでしょうか)

 下線部の(이)려니와は〈〜ではあるが〉という意味であり、〈費用も費用だが、費用はもちろんのことだが〉という表現である。①は「費用であれどうであれ」、②は「費用が最も問題だが」、③は「費用もそうだが」、④は「費用はよくわからないが」という意味であり、最も近いものは③である。
■21■→③

問4

【訳文】部長の【顔を見てでも】、今回のこと(について)は、(ただ)そのまま目をつぶって(やって)ください。

 下線部の얼굴は〈体面、面目〉という意味であり、〈面目を思いやって、面目を考慮して〉という表現である。①は「苦労を考えて」、②は「気持ちが楽なように」、③は「姿を思い浮かべて」、④は「体面もあるので」という意味であり、最も近いものは④である。
■22■→④

 空欄にあてはまる語句を答える問題。ここでは、日本語の慣用表現をどう翻訳するかが問われている。つまり、日本語の慣用句の比喩的・象徴的な表現をいったん平易な表現に置き換えた上で、韓国語の表現を考えることが必要になる。したがって、設問の下線部の日本語を正しく解釈できない場合は、日本語の国語辞典などをしっかり引いて、日本語の表現についても知識を増強する必要があるだろう。

問1

 下線部を含む「去年の学生にひきかえ」という表現は、〈去年の学生とはまったく様子が異なって〉という意味である。これに最も近い①が正解。
 ②は「学生たちに代わって(学生たちを代理して)」という意味だが、設問文の「今年の学生」は「去年の学生」の代理を務めているわけではなく、不適切。③は「学生たちと一緒に」という意味、④は「学生たちを手本として」という意味であり、いずれも設問文の意味合いからはズレている。
■23■→①

問2

 下線部の「書かないうちから」は、言い換えれば〈書きもしないうちから〉、つまり〈書き始めるよりも前に〉という意味である。これに最も近い④が正解。
 ①は「それ以上書くことが」という意味、②は「すべて書くことができなかった(すべて書き終えられなかった)にもかかわらず」という意味であり、いずれも設問文の意味合いからズレている。③は「書き始めるやいなや」という意味だが、前述のように設問文は〈書き始めるよりも前に〉という意味なのだから、不適切である。
■24■→④

問3

 下線部の「他の人に負けず劣らず」は、〈他のどの人とも優劣をつけがたいくらい互角に〉という意味である。②の「못지않게」は「못하지 않게」の縮約した形で、〈見劣りしないで〉という意味である。すなわち②は〈誰にも見劣りしないで〉という意味であり、これが下線部に最も近いので正解。
 ①は「他人に負けようと負けまいと」、③は「他人に負けないように」という意味で、いずれも〈勝負に負ける〉と意味合いを含んだ解釈になっており不適切。④は「誰も後れをとらないように」という意味で、設問文の意味合いからはズレている。
■25■→②

問4

 下線部は、言い換えれば〈「着て来てはいけない」と言ったではないか〉という意味である。〈〜と言ったではないか〉は「-ㄴ다고 했잖아」と表現できるが、これは縮約して「-ㄴ댔잖아」という形にもなる。さらに、〈「〜てはいけない」と言ったではないか〉は「-지 말라고 했잖아」となるが、これが縮約すると「-지 말랬잖아」となる。これをふまえると、〈「着て来てはいけない」と言ったではないか〉は「입고 오지 말랬잖아」となり、③が正解である。
 ①は「着ないで来いと言っただろう」、②は「来てこいと言わなかったではないか」、④は「来て着ては行けないと言っただろう」という意味であり、いずれも下線部の意味合いからはズレている。
■26■→③

 単語の辞書的説明を読んで、そこで説明されている語を答える問題。語彙力を問う問題だが、説明文の一部にしかあてはまらない語ではなく、説明文全体にあてはまる語がどれであるかを落ち着いて判断する必要がある。

問1

【訳文】他の人がうまくいったり、よい立場にいることなどをうらやんだり憎んだりする感情。

 ①は「嫉妬」、②は「落胆」、③は「いら立ち」、④は「怒り」である。設問文の説明にあてはまるものは①であり、これが正解。
■27■→①

問2

【訳文】心や体が爽快で晴れ晴れとしている。または、食べ物の味がさっぱりしてさわやかである。

 ①は〈(身なりなどが)すっきりしている〉、②は〈(空気や天気が)ひんやりしている〉、④は〈(味や香りが)香ばしい〉という意味であり、いずれも設問文の説明からはズレている。正解は③。
■28■→③

2018年度の問題・解説へのリンク

問題PDF 朝日新聞 センター公式
解答PDF 朝日新聞 センター公式
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