中級の壁を乗り越えたい!

いつの日か「私は上級者です」と自己紹介できることを夢みながら、いろんな勉強に手を出している人(=私)のための、お勉強ブログ。仮開館状態での運用中です。

【センター韓国語】2018年度・第5問・問1〜問3

第5問

問1

①A:そうしないで(=そんなことしてないで)/B:それでなくても
②A:それならば/B:それでも
③A:また/B:ともかく
④A:でなければ/B:そう見たところ(=そうであったところで)

 2つの空欄にあてはまる言葉を答える問題である。選択肢を見ると、空欄にあてはまるのはいずれも接続語であるとわかる。つまり、空欄の前の文と空欄のある文のつながりを考えて答える。
 Aは、試験準備の勉強をする場所について考えている箇所である。空欄の前の文は「図書館に行って勉強しようか」となっており、空欄の直後は「カフェに行ってしようか」となっている。要するに〈図書館か、それともカフェか〉という選択の意を示す言葉が入る。選択肢の中では②は不適切だが、①④は合致しているとみてよい。③は迷うかもしれないが、또한は〈それに加えてもうひとつ〉という意を表すときの〈また〉に相当する表現なので、不適切である。
 Bは、先生が2度目の試験を行うと告げたことに対する生徒の反応を述べている箇所である。空欄の前の文は「先生に抗議する友人たちもいた」とあり、空欄の直後はそれに対するテソン自身の考えとして「どうすることもできなかった」と述べている。要するに、〈ある生徒は先生に抗議した。けれども、どうすることもできなかった〉という逆接の意を示す言葉が入る。選択肢の中では①は不適切だが、②④が合致しているとみてよい。③は〈前に述べたことは問題にせず、大事なことは〉という意を示す表現で、逆接の意を示してはいないものの、例外的に文脈に合致していると見ることもできる。
 以上から、ABともに合致している選択肢は④である。
■41■→④

問2

 下線部の表現の内容に合致するものを選ぶ問題である。下線部は「昨日と同じこと」とあるが、前日の出来事のうちでどの箇所を指しているのかを特定しなければならない。
 カギとなるのは、下線部の直後の「일어날까 봐」という表現である。-ㄹ까 봐は、〈〜だろうかと推測する〉あるいは〈〜しようかと思う気持ちがある〉意を表す表現で、ここでは前者の意で用いられている。したがって、ここでテソンは、〈昨日と同じことが起こるのではないかと推測した〉ために、それを避けようとして「一人で図書館に行」く、という行動を選択したのである。つまり、テソンは前日も図書館に行ったものの、「一人」ではなかったことが原因で思わしくない結果を招いたと考えていることがわかる。
 そのことをふまえて7月2日の日記を見ると、「ミンギュに会ってあれこれ話ばかりして、結局勉強はできなかった」とある。下線部はこのことを指しているのである。よって正解は③。
 ①②④は、いずれも7月2日の日記の内容に合致しているものの、「一人」で図書館に行かなかったことが原因で起こったわけではないので、不適切。
■42■→③

問3

 下線部に関連して、書き手の含意を推測して答える問題。
 下線部のある7月6日の日記では、まず〈今日試験があった〉ことに続いて、その感想として、〈予告なしでの試験はできない、という週末の推測は間違っていたこと〉〈一昨日、昨日と勉強したので試験の手応えはよかったこと〉が述べられている。そしてその後に、「でも先生が試験の日を秘密になさった理由は何だろうか。非常に知りたい」とある。ここから下線部までは、〈先生が試験の日を知らせなかったこと〉が話題になっているのである。したがって、下線部の「先生に申し上げ」る内容とは、〈先生が試験の日を知らせなかったこと〉自体を尋ねる質問であるとわかる。
 ここで各選択肢の内容を確認しておく。

①明日も試験があるでしょうか?
②なぜ予告なしで試験をしたのですか?
③私の試験の点数をちょっと教えてくださいませんか?
④試験の範囲を決めてくださいませんか?

 〈先生が試験の日を知らせなかったこと〉自体を尋ねる質問は、②なので、これが正解。①は〈試験の日〉を尋ねる質問であり、その日を〈なぜ知らせなかったのか〉を尋ねる質問ではないので不適切。③④は、いずれも試験の日に関わらない質問なので不適切。
■43■→②

【訳文再録】

7月2日(土)くもりのち雨
 今日は土曜日だ。週末だが、なぜか気持ちが重い。先生が来週の月曜日から金曜日の間に予告なしで試験をするとおっしゃったためだ。いつ試験があるかわからないが、とにかく準備はしなければ。図書館に行って勉強しようか。(A)カフェに行ってしようか。悩んだ末に、ミンギュに電話をしてみた。11時に駅前で会ってカフェで一緒に勉強することにした。バスに乗って行ったが、道が混んでいて5分程度遅れた。ミンギュはもう来ていた。10分程度待ったという。ミンギュに会ってあれこれ話ばかりして、結局勉強はできなかった。ああ、勉強はやっぱり一人でしなければならないんだなあ。明日は一所懸命にやらなければ。夕方に急に雨が(土砂降りで)降ってきた。雨傘もなく、服がすっかり濡れてしまった。今日はできることがない(=よいことがない)一日だった。

7月3日(日)晴れ
 (42)昨日と同じことが起こるかと思って、今日は一人で図書館に行った。外の天気はすごく暑く、死ぬ思いであったが、図書館の中は冷房がよく効いていた。席に座って本に目を通した。あ、でもちょっと待てよ。試験がいったい何曜日にあるだろうか。とにかく金曜日ではないだろう。木曜日までに試験がなければ、その次の日にあるということをあらかじめ知ることができるから、「予告のない試験」が成立しなくなるじゃないか。じゃあ、木曜日はどうだろうか。水曜日までに試験がなければ、金曜日にはないから、木曜日にするしかない。それならば日にちを予測することができるから、木曜日にも試験はない。だとすれば水曜日も火曜日も月曜日も無理だ。結局試験をすることができないのではないか。あれこれ考えてみると、もう5時になって家に帰ってきた。今日も時間ばかり浪費してしまった。

7月6日(水)晴れ
 昨日までに試験はなかった。週末に考えたとおりならば、今週に試験があるはずはないのだが、まさに今日、試験があった。しかし、予告なしに試験をするということは可能なことなのだな。とにかく昨日と一昨日、それでもそれなりに勉強をしておいたから、よい結果が出ると思われる。でも先生が試験の日を秘密になさった理由は何だろうか。非常に知りたい。むしろ日にちをあらかじめ指定してくだされば、気持ちの準備もできて点数ももっとよくなるはずなのに、ってことだ。(43)次に(=こんど)先生に申し上げてみなければ。ともあれ試験も終わって気分がよい。今度の休みには、ちょっと遠くに旅行に出かけたい。海に行こうか。渓谷に行こうか。想像するだけでも胸が躍る。

7月7日(木)雨
 今日学校に行くやいなや、先生がおっしゃった。今日も試験をすると。いや、そんなはずが。試験は一度だけではなかったのだな。教室がざわついた。先生に抗議する友人たちもいた。(B)先生のお言葉だから、どうすることもできなかった。試験の問題は、昨日受けた試験の応用問題だから昨日よりも難しかった。先生は、試験が終わった後に復習をよくしたかどうか確認しようとなさったようだった。昨日うわついて旅行に行く考えをしたことを後悔した。明日はどうだろうか。今日と同じことがまた起きるのではないか。ぼくの気持ちはまったく今日の天気と同じだ。だんだん(44)心配になり始めた。

2018年度の問題・解説へのリンク

問題PDF 朝日新聞 センター公式
解答PDF 朝日新聞 センター公式
第1問 全設問
第2問 A・B C D〜F
第3問 A B C
第4問 全設問
第5問 本文全訳 여기! 問4・問5
第6問 本文全訳 問1〜問3 問4・問5