【センター韓国語】2018年度・第5問・問4〜問5
第5問
問4
下線部の理由をとらえて答える問題。
下線部のある7月7日の日記では、まず、テソンの予想に反して2日連続で試験が行われたことと、それに対する生徒の反応、テソン自身の試験の出来(の悪さ)と感想が述べられている。そして、「明日はどうだろうか。今日と同じことがまた起きるのではないか」という「心配」の気持ちが示されている。つまり、下線部の「心配になり始めた」という心情は、〈「明日」も「今日と同じことがまた起きるのではないか」〉と言い換えられる。「今日と同じこと」とは、もちろん、前日に続いて試験が行われたことを指す。したがって、「明日」すなわち7月8日金曜日にも、「今日と同じ」ように連続して試験が行われるのではないか、と「心配」しているのである。正解は②。
カギとなるのは、下線部を含む一文が、直前の「ぼくの気持ちは……今日の天気と同じだ」を具体的に言い換えたものであり、「ぼくの気持ち」はさらに前の「明日はどうだろうか。今日と同じことがまた起きるのではないか」を指している、というつながりを正しく把握することである。①③はこのつながり自体に関わりのないことを述べているので不適切である。④は、「ぼくの気持ちは……今日の天気と同じだ」という一文の意味をとらえ違えており、不適切である。
■44■→②
問5
本文の内容に一致するものを選ぶ問題である。選択肢を順に検討する。
①7月2日の日記を見ると、テソンとミンギュは11時に駅前で会う約束をしたが、テソンは5分ほど遅刻したという。つまりテソンは11時5分ごろに到着した。そしてミンギュは10分程度待ったというのだから、10時55分ごろに到着したとわかる。①の内容は正しい。
②7月6日の日記を見ると、「昨日と一昨日、それでもそれなりに勉強をしておいた」とあるので、少なくとも試験前の2日間は勉強をしたことがわかる。よって②は不適切である。
③7月7日の日記を見ると、クラスの生徒が先生に抗議したのは、先生が2度目の試験を行うと告げたときであり、まだ試験問題を見る前であると考えられる。よって③は不適切である。
④7月7日の日記を見ると、2度目の試験は1度目の試験の応用問題であったことから、先生は「復習をよくしたかどうか確認しよう」という意図があったのだろう、とテソンが推測していることがわかる。しかし、先生が試験の復習を指示したという記述は日記の中にはない。よって④は不適切である。
以上から、本文の内容に一致する選択肢は①である。
■45■→①
【訳文再録】
7月2日(土)くもりのち雨
今日は土曜日だ。週末だが、なぜか気持ちが重い。先生が来週の月曜日から金曜日の間に予告なしで試験をするとおっしゃったためだ。いつ試験があるかわからないが、とにかく準備はしなければ。図書館に行って勉強しようか。(A)カフェに行ってしようか。悩んだ末に、ミンギュに電話をしてみた。11時に駅前で会ってカフェで一緒に勉強することにした。バスに乗って行ったが、道が混んでいて5分程度遅れた。ミンギュはもう来ていた。10分程度待ったという。ミンギュに会ってあれこれ話ばかりして、結局勉強はできなかった。ああ、勉強はやっぱり一人でしなければならないんだなあ。明日は一所懸命にやらなければ。夕方に急に雨が(土砂降りで)降ってきた。雨傘もなく、服がすっかり濡れてしまった。今日はできることがない(=よいことがない)一日だった。
7月3日(日)晴れ
(42)昨日と同じことが起こるかと思って、今日は一人で図書館に行った。外の天気はすごく暑く、死ぬ思いであったが、図書館の中は冷房がよく効いていた。席に座って本に目を通した。あ、でもちょっと待てよ。試験がいったい何曜日にあるだろうか。とにかく金曜日ではないだろう。木曜日までに試験がなければ、その次の日にあるということをあらかじめ知ることができるから、「予告のない試験」が成立しなくなるじゃないか。じゃあ、木曜日はどうだろうか。水曜日までに試験がなければ、金曜日にはないから、木曜日にするしかない。それならば日にちを予測することができるから、木曜日にも試験はない。だとすれば水曜日も火曜日も月曜日も無理だ。結局試験をすることができないのではないか。あれこれ考えてみると、もう5時になって家に帰ってきた。今日も時間ばかり浪費してしまった。
7月6日(水)晴れ
昨日までに試験はなかった。週末に考えたとおりならば、今週に試験があるはずはないのだが、まさに今日、試験があった。しかし、予告なしに試験をするということは可能なことなのだな。とにかく昨日と一昨日、それでもそれなりに勉強をしておいたから、よい結果が出ると思われる。でも先生が試験の日を秘密になさった理由は何だろうか。非常に知りたい。むしろ日にちをあらかじめ指定してくだされば、気持ちの準備もできて点数ももっとよくなるはずなのに、ってことだ。(43)次に(=こんど)先生に申し上げてみなければ。ともあれ試験も終わって気分がよい。今度の休みには、ちょっと遠くに旅行に出かけたい。海に行こうか。渓谷に行こうか。想像するだけでも胸が躍る。
7月7日(木)雨
今日学校に行くやいなや、先生がおっしゃった。今日も試験をすると。いや、そんなはずが。試験は一度だけではなかったのだな。教室がざわついた。先生に抗議する友人たちもいた。(B)先生のお言葉だから、どうすることもできなかった。試験の問題は、昨日受けた試験の応用問題だから昨日よりも難しかった。先生は、試験が終わった後に復習をよくしたかどうか確認しようとなさったようだった。昨日うわついて旅行に行く考えをしたことを後悔した。明日はどうだろうか。今日と同じことがまた起きるのではないか。ぼくの気持ちはまったく今日の天気と同じだ。だんだん(44)心配になり始めた。
2018年度の問題・解説へのリンク
問題PDF | 朝日新聞 | センター公式 | |
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解答PDF | 朝日新聞 | センター公式 | |
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第6問 | 本文全訳 | 問1〜問3 | 問4・問5 |